チラックス研究所

チラックスを目指すブログ。スポーツ、海外ニュース、ライフスタイル、書評などについて。

ウィンブルドン、お手軽に行列に並んで当日券をゲット(テント不要)

f:id:k1_s:20180707062421j:plain

前回の記事では、主にテントを持って泊まりで並ぶノウハウを紹介しました。

www.chillaxlab.com

テント泊はちょっと。。。という方も多いでしょう。大丈夫です!泊まりで並ばなくても十分楽しめる方法があります。言わずもがな、当日行って並ぶという方法です。朝から行く場合と、夕方から行く場合があります。

一方で、お昼前後に行くのはおすすめできません。ウィンブルドンでは毎日、朝の時点で会場の定員に達します。その後は、帰った人の分しか新たに入場できないので、行列の進みは極端にのろくなり、待ち時間がかなり長くなります。なので、朝、定員に達する前に到着するか(目安:キュー・カードで6000〜6500番より前)、帰る人が増えて人の入れ替えがスムーズになる夕方から行くのがおすすめです。

【基本】朝から行く

日にもよりますが、1週目なら朝6時頃までにはウィンブルドン・パークに到着しましょう。何時までに到着すればよいか?をさらに正確に見積もるには、行列準備編に載せたTwitterアカウントを参考にしましょう。

泊まりではないのでテントはいりませんが、レジャーシートは持っていった方がよいでしょう。

f:id:k1_s:20180707065516j:plain

暇つぶしグッズも忘れずに。下の写真では刺しゅうをしていますね。

f:id:k1_s:20170708075548j:plain

以下の記事は、実際に当日の朝から並んで錦織戦を観戦したときの記録です。流れがわかるかと思います。

www.chillaxlab.com

この日は、Groundチケット(No. 3コート以下全コートが観戦可能)を入手して入場した後、リセールチケット制度を利用してNo. 1コートのチケットを入手しました。

リセールチケットとは?

ウィンブルドンでは、既に帰った人のチケットが15時から低価格で再販売(リセール)されます。このシステム運営のため、帰る時に出口でチケットがスキャンされます。なお、リセールチケットの売り上げは全てチャリティーに寄付されます。

リセールチケット売り場は、以下の地図で18番コートのちょっと上、「TICKET RESALE」と書いてあります。

f:id:k1_s:20180825051403p:plain

リセールチケット売り場の外観です。まぁただの小屋ですね。向かって左上の方にはBBCのテニス番組の屋外スタジオがあり、ジョン・マッケンローやボリス・ベッカーがいたりします。

f:id:k1_s:20170703184134j:plain

Groundチケットで観戦可能なNo. 3コート以下だけでも十分楽しめますが、リセールチケットを入手することでShowコート(センター、No. 1、No. 2)の試合も観れます。

【超お手軽】夕方から行く

試合数のまだ多い第1週の前半などは、

・17時くらいにThe Queueに到着して並び
・18時くらいに入場
・21時くらいまでウィンブルドンを楽しむ

ということができます。ディズニーランドのアフター6パスみたいな感じですね。17時以降はGroundチケットが安くなります。イギリスの夏は日が長いので、21時くらいまで試合が行われています。1週目は試合数も多いので、No. 3コート以下でも有名選手のプレーを観ることができます。 

2017年の初日は夕方から行きました。そのとき観たカルロビッチ@No. 3コート。超でかい…(身長2m11cm)。

f:id:k1_s:20170703201035j:plain

リセールチケットを購入することで、Showコート(センター、No. 1、No. 2)の試合も十分観戦可能です。夕方から行くという選択肢は、ウィンブルドンをお手軽に楽しむのに最適かと思います。

この日は、リセールチケット売り場に並んでから10分くらいでセンターコートのリセールチケットを入手でき、ワウリンカ戦を観れました。負けましたが。

f:id:k1_s:20170703190224j:plain

The Queue(行列)について、さらに詳しい情報

ウィンブルドン生観戦については、僕も相当詳しいと自負していましたが、この一連の記事を書く際に、自分より明らかにウィンブルドン経験値の高い方を見つけたのでここにリンクを紹介します。情報量も多いので参考になると思います。

ウィンブルドンテント行列体験記2017-2018

この方は、初日から2週目水曜日の男子準々決勝の日まで、観戦→テント泊を繰り返し、センターコートのチケットを入手し続けています。前売りチケットがなくてもここまでできる!と勇気づけられます。

テニス写真も素晴らしいです。

おもしろテニスクラブ

おまけ:ある行列参加者の記録

1週目に5日連続で並んで毎日観戦してたイギリス人男性

「本当に素晴らしい一週間だった!今週は睡眠時間より並んでた時間のが長かったよ。でもその並んでた一分一秒が愛おしい思い出だよ(意訳)」

まとめ

全5回のシリーズ記事による、ウィンブルドン・チケットの取り方の解説は以上です。少しでもウィンブルドン観戦のハードルを下げられたら嬉しいです。

以下のどの方法でもよいので、ウィンブルドンのチケットを入手して、生観戦しよう!

お高い前売り券(第1回の記事
・Debentures (債券保持者向けチケット):時価。確実だが高い。
・Hospitality (ホスピタリティチケット):確実だが高い。優雅な経験ができる。

定価の前売り券(第2回の記事
・Ticketmaster (公式オンライン販売):一瞬で売り切れる。
・The Public Ballot (抽選):定価だがなかなか当たらない。

定価の当日券(準備編実践編、お手軽編(この記事))
・The Queue (行列):並びさえすれば良い席が定価で買える。オススメ!

最後まで読んでいただきありがとうございました。

役に立った!面白かった!まぁ悪くはない、など、なんらかプラスの感想が生まれたら、ぜひ記事をシェアしていただけると嬉しいです。よろしくお願いします!

ウィンブルドン錦織vキリオス現地観戦記 10時間並んだその先に

f:id:k1_s:20180707202946j:plain

2018年7月7日(土)朝4時半、ウィンブルドンの当日券を求めて並ぶ行列、The Queue(列という意味)に到着。場所はウィンブルドンパーク、テニス会場の向かいの公園だ。順番は2590番、入場には問題のない番号だ。この日のロンドンの日の出時刻は4時52分、到着時はかなり明るくなっていたが、若干肌寒い。

f:id:k1_s:20180707043237j:plain

6時半ごろの写真、右側に少し見えるテントは前日夜からの宿泊組の最後尾、左大部分は当日到着組。6時ごろからテントの片付けが始まる。当たり前だけど、基本みんな楽しそう。K7というのは列の番号で、K1からK10まである。

f:id:k1_s:20180707062421j:plain

8時ごろから列が動き始め、のろのろとウィンブルドンパークからゴルフ場を通り、テニス会場へと移動する。

f:id:k1_s:20180707091104j:plain

10時半、当日券売り場に到着し、チケットを購入していよいよ入場。ちなみに10時半というのは各コートへのアクセスが解禁される時刻。

2590番の順番ではショーコート(センター、No. 1、No. 2)のチケットは手に入らず、ここで買ったのはグラウンドチケット(No. 3コート以降の試合が観れる)。錦織戦@No. 1コート観戦のためには、後述のリセールチケット販売でもうひと頑張りが必要。

グランドチケット、25ポンド(約3600円)。

f:id:k1_s:20180708204549j:plain

さて、我々が真っ先に向かったのはお土産が売っているショップ。実は今年のウィンブルドンには初日にも来ていて、その時に買ったマグカップが割れていたので交換しなければならなかったのだ。

無事に交換してお土産も買い足すと、次に向かったのはNo.1 コート脇に今年新しくできた休憩所。いきなり昼ご飯(サンドウィッチ+イチゴ)で栄養補給。ウィンブルドンといえばイチゴなんで。綺麗な写真を撮り忘れたため最後の一個。

f:id:k1_s:20180707113643j:plain

既にかなり暑く、朝早くから並んで疲れていたので休んで体力を温存。ジュニアの試合は始まっていたがそこは諦めた。この日は長丁場になったのでこの判断は正しかった。

12時ごろ、リセールチケット売り場へ。ウィンブルドンでは既に帰った人のチケットが15時から再販売される。このシステムのため、帰る時に出口でチケットをスキャンするのだ。

もう既に100人近く並んでいたので、最後尾へ。スチュワード(係員)に「当分無理だからハイレベルなテニスを観て、17時ごろまた来た方がいいよ」と言われたが自分の経験を信じステイ。結果的に16時にはNo. 1コートのチケットが手に入ったのでこの判断も正しかった。

炎天下の中、だらだらと待つ。この国の人は日傘は持っていない。さしているのは普通の傘である。イギリス人が普通の傘を日傘代わりに使ってしまう、それほど暑かった。

f:id:k1_s:20180825004416j:plain

リセールチケット売り場は18番コート脇なので、そこで行われていたシモンvsエブデンを覗き見したり。写真はエブデン。

f:id:k1_s:20180707135100j:plain

待つこと4時間、16時頃、No. 1コートのリセールチケットをゲット。リセールチケットは安く、10ポンド(約1450円)。本チケットに比べると随分と簡素な作り笑

f:id:k1_s:20180708204819j:plain

冷たい飲み物を買って、大坂なおみvケルバーの試合をヘンマン・ヒル(マレー・マウント)で観戦。No. 1コートの外には大スクリーンがある。

f:id:k1_s:20180707163105j:plain

残念ながら負けてしまった。ケルバーのサーブが良く、集中してしっかり大坂なおみの良さを封じていた印象。

しばらくするとスクリーンに「W杯イングランドチーム、勝利おめでとう!ウィンブルドンにいる皆より」との粋なメッセージが出て大歓声が上がる。この日はW杯準々決勝イングランド対スウェーデンが行われていた。

f:id:k1_s:20180707165228j:plain

17時、満を持してNo. 1コートに入る。するとすぐにズブレフvグルビスの第2セットをズブレフが取って1-1に。白熱した試合で非常に面白いのだが、長引き過ぎて次に控える錦織戦が他のコートに移されてしまうと笑うに笑えない。4セットで終わってくれ…

f:id:k1_s:20180707180458j:plain

観客の声援は半々くらいか、若干アンダードッグのグルビスが多いかという感じ。第3セットを取って2-1とリードしたズブレフを全力応援するも、第4セット終盤でエネルギー切れし、ファイナルはベーグルを焼かれ、なんとズブレフ敗戦。

小休止して外へ。ヘンマン・ヒルは地元のエドモンドvジョコビッチの試合をスクリーンで見る人でいっぱい。

f:id:k1_s:20180707180939j:plain

観戦のお供はピムス。イギリスの夏といえばこれ。関係ないけど、環境に配慮した紙ストロー、最近かなり増えてきた。これもそう。

f:id:k1_s:20180707183058j:plain

錦織戦開始は19時半。まだまだ明るいがこの日の日没時刻である21時17分に向かってだんだん暗くなってゆく。果たして試合は終わるかとハラハラしながら応援していると、錦織が素晴らしいテニスで第1セット先取。フェデラーもびっくりのわずか16分笑

第2セットタイブレーク、20時半くらいの写真。このセット取れたのは大きかった。まだ全然明るいけど、あと1セットが限界だろう。

f:id:k1_s:20180707202946j:plain

第3セットはキリオスのサービスゲームではノーチャンスが続いていたが、自分のサービスゲームもしっかりキープし迎えた第10ゲーム、サーブをことごとく返し、0-40のトリプルマッチポイントのチャンス。これは逃したが諦めず、4度目のマッチポイントで決めた!

観客は7対3くらいで錦織寄りだったように感じる。

帰り際、ちょうど日没の時刻の写真。まだこのくらいは明るい。

f:id:k1_s:20180707211447j:plain

本人曰く芝サーフェスでの生涯最高の試合、生観戦できて良かった。

p.s. これまで数年のノウハウを詰め込んだ、ウィンブルドン・チケット取り方まとめシリーズ(全5回)もどうぞ!

www.chillaxlab.com

ウィンブルドン、行列に並びプレミアチケットを入手する方法、実践編

f:id:k1_s:20150628160746j:plain

第3回 当日券・行列準備編に引き続き、テントを張って並ぶ場合について流れを見ていきます。テント泊はちょっと。。。という方も、写真が多くてあまり文字数はないので、サクッと目を通してもらえると参考になるかと思います。

どこに行けばよい?

まず、テントなど全ての荷物を持ってウィンブルドン・パークへ行きます。始発電車が動く前に到着したい場合は、ミニキャブ(予約タクシー)を使うと良いでしょう。僕がいつも使うのはFairway & Kenwood です。事前に場所と時間を指定して予約すると、確実に来てくれます。普通のタクシーやUBERも早朝でも全然走ってるので問題ないですが、ミニキャブだと時間が読めるので安心です。

公園の入り口は以下の地図のピンなので、目的地はここを指定します。

goo.gl

ちなみに地下鉄の最寄駅はSouthfields駅です。Wimbledon駅でもWimbledon Park駅でもないので注意。特にWimbledon駅は徒歩では全然無理なほど遠いです。

並び始めよう

公園に着いたら行列の最後尾に行き、スチュワード(係員)の指示に従ってテントを張ります。最後尾はQという大きな旗が目印です。

f:id:k1_s:20180701132959j:plain

列に入るのと同時にQueue Card(キュー・カード=行列内の順番を示すカード)が配られるので、忘れずに受け取り、かつ翌日チケットを買うまで失くさないようにしてください。

※ただし、例えばDay 3の観戦のためにその前日から並ぶ場合、Day 3の列がまだ分離されていない時は、まずDay 2の列に入り、Day 2のキュー・カードを受け取ります。その後、Day 3の列が分離し、Day 3のキュー・カードと交換するタイミングが来ます。

f:id:k1_s:20180701123533j:plain

上の写真は2018年大会初日(月曜)のキュー・カードですが、前日(日曜)朝5時から並んで691番でした。500番に入れず、初日のセンターコート観戦はこの時点でかなり厳しくなりましたが、No. 1コートなら問題ない順番です。

2017年以前は前日の日曜早朝から並ぶこと(テント1泊)で初日センターコートを確保できていたのですが、2018年は第1試合が前年優勝者のフェデラーということもあり、大量のフェデラーファンが押し寄せた結果、テント2泊が必要だったようです。フェデラーの人気は群を抜いています。

ちなみに下の写真は2016年に並んだときのもので、上の写真は2018年です。芝生に注目してください。2018年は(イギリスにしては)暑すぎる日が多くて芝生が枯れてしまっています。

f:id:k1_s:20160626095047j:plain

列を抜けても大丈夫?

トイレに行ったり軽食を買いに行ったりして列から抜けるのは、公式ルールでは30分以内ならOKです。感覚的には1時間くらいは大丈夫な気がします。

ただ、年々チェックが厳しくなっていて、2018年は長時間抜けてた人はスチュワードにキュー・カードを取り上げられてました。こうなるとまた最後尾から列び直さなくてはいけません。その人たちは「Ridiculous! (ばかげてるわ!)」と行って帰ってしまいました。話を聞いてみると、毎年並んでいて、夕食に抜けるくらいは全然大丈夫だったのに、今年(2018年)は厳格に対処されたようです。

並んでいる公園内にトイレも軽食販売もありますが、他に何か必要になったら最寄りのスーパーSainsbury's(セインズベリー)が歩いて5分くらいの場所にあります。

goo.gl

テントを張って並んでいる時間は、お酒を飲んだり読書をしたり、おしゃべりをしたりキャッチボール(ただしテニスボールやラグビーボールである辺りが英国っぽい)をしたり、芝生の上でみんな思い思いに過ごしています。この雰囲気を味わえるのもThe Queueに並ぶ醍醐味です。

一夜明けて

夜になったらテント内で眠り、翌朝は6時にスチュワードが起こしにきます。それより前に起きてテントを畳み、荷物預け所に持っていくと空いていてスムーズです。テントは5ポンド、それ以外のものは1ポンドで預かってもらえます。

列に再度並び直してしばらくすると、リストバンドが配られます。ここでセンターコート、No. 1コート、No. 2コートのどのチケットを買うか選択します。

f:id:k1_s:20160627074821j:plain

写真:センターコートの購入権利を示すリストバンド

列が徐々に進んでいくので、途中セキュリティチェックも通過しつつ、チケット販売所まで到達します。早くて9時半くらいでしょうか。テントを畳んでからここまでが意外に長く体力を使うので、座れるところでは座るなどして、できるだけ体力を温存しましょう。会場が近づいてテンションが上がってくるので、なかなか難しいのですが。

f:id:k1_s:20180707091103j:plain

チケットを買おう!座席の選び方

行列に並んで買えるチケットはコートサイドで、センターコートの例では以下の図の101〜105、107、109、111〜115です。向かって左側(101〜)に審判と選手ベンチがあります。

101は、選手の出入り口付近なのでサインがもらいやすく人気で、かなり小さい番号のキュー・カードがないと手に入りません。右側(109〜)は見やすいですが、ずっと日に当たるので体力が削られます。左側は日が進むにつれて日陰になります。

f:id:k1_s:20180825000739p:plain

114ブロックからの眺めはこんな感じです。2018年の一回戦、ディミトロフvワウリンカ。日差しがきつかった。

f:id:k1_s:20180702170830j:plain

103ブロックからはこんな感じ。2016年の一回戦、フェデラー。この距離感!一回戦だとまだ芝がはげてなくて綺麗です。

f:id:k1_s:20160627191526j:plain

You Deserve It!

ウィンブルドンがフェアだなと思うのは、苦労して並んで手に入れる当日券に、コートに一番近いエリア(コートサイド)が割り当てられるからです。テレビにもよく抜かれるので、カラフルなリストバンドをつけた人(下のBBCキャプチャー画像だと赤いリストバンド)を探してみましょう。彼らは頑張って並んだ人たちです。

f:id:k1_s:20180825000951p:plain

写真:BBCのウィンブルドン生中継、マレー勝利直後

You deserve it! (報われたね!)

最高の会場で最高のテニスを楽しみましょう!

並んだご褒美、この距離感も可能!サインもらいました。(2015年1回戦勝利後@No. 1コート)

f:id:k1_s:20150629182111j:plain

おまけ:雰囲気をつかむ動画

テントを張って並ぶのがどんな感じかを良く表したYouTube動画がこちらです(僕ではないです笑)。楽しげな雰囲気がわかるかと思います。

彼(Alek)のYouTube動画は筋トレ関係が多いですが、旅や日常生活もあって面白いので他の動画も超オススメです。

ここまでのまとめ

お高い前売り券(第1回の記事
・Debentures (債券保持者向けチケット):時価。確実だが高い。
・Hospitality (ホスピタリティチケット):確実だが高い。優雅な経験ができる。

定価の前売り券(第2回の記事
・Ticketmaster (公式オンライン販売):一瞬で売り切れる。
・The Public Ballot (抽選):定価だがなかなか当たらない。

定価の当日券(準備編、実践編(この記事)、お手軽編
・The Queue (行列):並びさえすれば良い席が定価で買える。オススメ!

 最終回は、泊まりで行くのは無理!という方向けのお手軽行列編です。

www.chillaxlab.com

ウィンブルドン、行列に並び当日券を入手するための基礎知識、準備編

f:id:k1_s:20160626115827j:plain

ウィンブルドン・チケット取り方まとめシリーズの第3回からは、「定価の当日券」について見ていきます。前売り券が潤沢な資金か運がないと入手できないのに対し、当日券は誰でも入手可能です。生観戦の一番現実的な選択肢となります。

チケットの取り方の全体像を再掲しておきます。

お高い前売り券(第1回の記事
・Debentures (債券保持者向けチケット):時価。確実だが高い。
・Hospitality (ホスピタリティチケット):確実だが高い。優雅な経験ができる。

定価の前売り券(第2回の記事
・Ticketmaster (公式オンライン販売):一瞬で売り切れる。
・The Public Ballot (抽選):定価だがなかなか当たらない。

定価の当日券(この記事(準備編)、実践編お手軽編
・The Queue (行列):並びさえすれば良い席が定価で買える。オススメ!

この記事(行列準備編)では、

についてまとめていきます。

人気のあるShow コート (センター、No. 1、No. 2コート)の当日券チケットを入手するためは、テント泊が必要になることが多いです。テント泊で実際に行列に並ぶ流れについては、第4回・行列実践編に続きます。

また、第5回・お手軽行列編では、テント泊をしない場合、つまり当日の朝から並ぶ方法について説明します。誰かの大ファンというわけじゃないけど、ウィンブルドンに行ってみたい、という方はこちらの方法がおすすめです。

The Queue(行列)とは

ウィンブルドンは、当日券の販売がある数少ないメジャースポーツイベントです。チケットを求める行列はThe Queue と呼ばれます。Queueは行列という意味で、キューと読みます。

It's not just a queue - it's The Queue.
ただの行列ではない。"The Queue"なんだ。
(公式Twitter @Wimbledon より。日本語は意訳。)

英語の解説になりますが、aとtheの違い、Qが大文字である点がポイントです。a queueだと、「ラーメン屋の行列など行列にもいろいろあるけど、そのうち一つの行列(に過ぎない)」というニュアンスになりますが、 theが付いてQが大文字になると、「世界に一つしかない、しかもみんな知っている"あの"行列」みたいな感じになります。

英語でアメリカをthe United States of Americaと言いますが、それと同じです。アメリカは一つで、みんな知ってますよね。だからtheが付いてUが大文字なのです。

いきなり余談になり失礼しました。The Queueの様子はこんな感じです。テニス会場横のウィンブルドン・パークに並ぶことになります。天気が良いと最高です。

f:id:k1_s:20150628160746j:plain

当日券として手に入るチケット

当日券として販売されるのは、枚数は公式発表されていませんが、概ね以下のとおりです。カッコ内はそのチケットで観れるコートです。センターからNo. 2までは全席指定席です。

・センターコートチケット500枚(センターコートとNo. 3コート以下全て)
 ※ただしセンターコートは最後の4日間は当日券なし
・No. 1コートチケット500枚(No. 1コートとNo. 3コート以下全て)
・No. 2コートチケット500枚(No. 2コートとNo. 3コート以下全て)
・Groundチケット数千枚(6,000〜7,000か?)(No. 3コート以下全て)

一番人気のセンターコートチケットを入手するためには、前日から並ぶ必要があります(2週目火曜日は例外的に当日早朝でも可能性あり)。しかし、思ってるより大変ではないです。これから詳細を説明していきます。

また、Groundチケットは当日の早朝に行けば間違いなく入手できます。日にもよりますが目安は朝5時〜6時に到着すれば大丈夫です。これでもNo. 3コートからコート18まで見れるので、会場の雰囲気を楽しむことも含めて十分価値があると思います。しかも、リセールチケットでセンターコートに入れる可能性もあります(リセールチケットについては、お手軽行列編の記事で触れます)。

リアルタイム情報源(Twitter)

The Queueのリアルタイム情報を発信してくれているTwitterアカウントがあるので、フォローしておきましょう。以下の2つです。すごく役立ちます。

twitter.com

twitter.com

「○○日のセンターコートチケット入手のためにはだいたい何時くらいに並べばよいか?」など、質問すると答えてくれたりします。ただし、個人が好きで運営しているアカウントなので、もし返ってこなくてもがっかりしないようにしましょう。

f:id:k1_s:20180824064026p:plain

できれば質問する前に、前年のツイートを検索すると良いでしょう。似たようなことを皆聞いているからです。観客の多さはだいたい大会何日目かで同じ傾向になります。例えば、2週目の火曜日はシングルスは女子準々決勝のみで男子の試合はないので、チケットの競争率は大きく下がります。

検索の仕方は、例えば@TheWimbledonQ の2018年7月4日のツイートを検索したい場合は、

from:@TheWimbledonQ since:2018-07-04 until:2018-07-05

とTwitterの検索欄に入れると出てきます。from:@TheWimbledonQとsince:2018-07-04の間、since:2018-07-04とuntil:2018-07-05の間はそれぞれ半角スペースです。

f:id:k1_s:20180824064230p:plain

英語が苦手な場合は、Twitterの翻訳機能もフル活用していきましょう。

f:id:k1_s:20180824064151p:plain

The Queue 公式ガイド

大会直前になるとこのページにThe Queueの公式ガイドがPDFでアップされるので、目を通しておくとよいでしょう。注意事項が書いてあります。2018年版はこちら

f:id:k1_s:20180911001725j:plain

並ぶときに冊子でもらえるので、印刷しなくても大丈夫です。良いお土産になります。

行列について、2018年から変わった点で一番印象的だったのは、当日券のチケット購入に現金だけでなくカードが使えるようになったことです。やっと時代に追いついてきました。

テント泊に必要なもの

テント泊をする場合、だいたい以下のものが必要なので買い揃えます。

・テント(二人用までの大きさで。それより大きいものは禁止。)
・寝袋
・寝袋の下に敷くマット(なくてもよい)
・レジャーシート(なくてもよい)
・折り畳み椅子(なくてもよい)

実際に並んだ時にテントを設置するとこんな感じになります。

f:id:k1_s:20160626095047j:plain

日本から来る場合、荷物になるのでテントや寝袋は英国で調達しても良いでしょう。Argos などで安く買えます。

ウィンブルドンといえばイチゴ!この時期はスーパーに大量のイチゴが出回るので、買っておくのもオススメ。

f:id:k1_s:20150630134742j:plain

第3回・行列準備編は以上です。次は第4回・行列実践編です。

www.chillaxlab.com

ウィンブルドン、定価の前売り券の入手方法。まずは抽選に応募

更新:2018年10月27日(2019年のチケット定価について追記)

f:id:k1_s:20180129172007j:plain

ウィンブルドン・チケット取り方まとめシリーズ第1回では、「お高い前売り券」について見てきました。

www.chillaxlab.com
第2回となるこの記事では、「定価の前売り券」についてまとめ、定価でチケットを買えるチャンスを狙って行きます。

Ticketmaster (公式オンライン販売)

Ticketmaster(チケットマスター)というイベントチケット販売サイト で、センターコートとNo. 3コートのチケットが1日あたり数百枚だけ販売されます。特徴的なのが販売開始時期で、これがなんと各チケット指定日程の前日午前9時です。つまり、2018年7月15日のセンターコートのチケットは、7月14日の午前9時に売り出されました。

当然ものすごく多くの人がアクセスするので、売りに出た瞬間に売り切れます。買えるかどうか、というか接続できるかどうかは運次第です。

別の記事で紹介するThe Queue(行列)に並びつつ、ダメ元でトライする人が多いようです。

チケットマスターのページはこちら

The Public Ballot (抽選)

チケット抽選に応募することができます。抽選に当たると、チケットを定価で買うことができます。観戦日程を指定することはできません。

2018年のチケットの定価は、以下の表(公式サイトより)のとおりです。センターコートで初日、2日目が60ポンド(約9,000円)、だんだん上昇して最終日は210ポンド(約31,500円)です。毎年値上がりするので、2019年は少しだけ高くなるでしょう。

追記:2019年は、センターコート初日が64ポンド(約9,600円)、最終日が225ポンド(約33,750円)です。

f:id:k1_s:20180821061155p:plain

2017年準々決勝、フェデラーvラオニッチ(下の写真)を観ることができたのは、友人がセンターコートのチケットに当たったからです。この年はフェデラーが1セットも失うことなく優勝したので、この試合も「強い…」の一言でした。

f:id:k1_s:20170712165500j:plain

英国国内からの応募

郵便を使う超アナログな方法です。まず、切手を貼って自分の英国内住所を書いた封筒をAll England Lawn Tennis and Croquet Club (AELTC、ウィンブルドンの会場) に送ります。ほどなくして応募用紙が送られてきます。

応募用紙をウィンブルドン公式サイトの記載例などを参照して過不足なく埋めて、AELTCへ郵送します。名前の他に名前のイニシャルだけ書く欄があったりするので、忘れずに埋めます。間違えると(多分)この時点でアウトです。これを大会の前年の12月末までに行います。

f:id:k1_s:20180821061705p:plain

2月頃から当選者には当選のお知らせが郵送されてくるので、期限内にチケット代金を振り込みます。ここで購入されなかったチケットは、再度抽選に回ります。大会直前に当選のお知らせが届いた友人もいるので、気長に待ちましょう。

用紙の請求と応募と、2度も郵送しないとならない非常にめんどくさい方法ですが、これも(古き良き?)伝統なのであきらめましょう。

僕は2014年から2018年まで5年間応募して一度も当たってませんが、毎年身近な人が誰かしら当たってるので、結構チャンスはあるのだと思います。

英国では、テニスファンじゃなくても当たったらラッキーという感じで多くの人がとりあえず応募します。日本人的には、東京でオリンピックがあるなら、普段はレスリング見ないけどちょっと行ってみようかな、みたいな感覚に近いんじゃないでしょうか。ロンドンは毎年ウィンブルドンのような世界が注目するビッグイベントがあって良いですね。

英国国内からのチケット抽選応募について、詳しくは以下の公式サイトをご覧ください。

https://www.wimbledon.com/en_GB/tickets/ballot_uk.html

海外からの応募(日本を含む)

さすがに郵送ではなく、オンラインで応募できます。

今は期間外のため情報がほとんどないですが、以下のリンクから応募できます。2019年大会の海外抽選についての最新情報は、2018年9月に発表されます。

2018年12月1日から応募が可能です。とりあえず応募しましょう。

https://www.wimbledon.com/en_GB/tickets/ballot_overseas.html

前売り券についてまとめ

ここまでの2回で前売り券について見てきました。DebenturesとHospitalityのチケットはお金がないと入手は難しく、TicketmasterとBallotは運がないと難しいです。

ではどうするか?

いよいよ、一番現実的な選択肢となる、並んで当日券をゲットする方法について、次回以降の記事にまとめていきます。

www.chillaxlab.com

ウィンブルドン、前売り券を確実に入手する方法

f:id:k1_s:20180702172545j:plain

テニスのグランドスラムの中で唯一芝コートで行われるウィンブルドン。天然芝の緑と空の青、選手のウェアの白のコントラストが美しく、会場にいるだけで楽しい気分になれます。これからいくつかの記事に分けてチケットの取り方についてまとめます。

チケット入手には主に以下の5つ方法があり、ざっくりと「お高い前売り券」「定価の前売り券」「定価の当日券」に分類できます。 

お高い前売り券(この記事)
・Debentures (債券保持者向けチケット):時価。確実だが高い。
・Hospitality (ホスピタリティチケット):確実だが高い。優雅な経験ができる。

定価の前売り券(第2回の記事
・Ticketmaster (公式オンライン販売):一瞬で売り切れる。
・The Public Ballot (抽選):定価だがなかなか当たらない。

定価の当日券(準備編実践編お手軽編
・The Queue (行列):並びさえすれば良い席が定価で買える。オススメ!

この記事では、「お高い前売り券」についてまとめます。資金に余裕のある方はこの方法で一発です。

Debentures (債券保持者向けチケット)

ウィンブルドンでは、コートの改修等のために債券(英語でDebenture)を発行しており、2018年現在「2016-2020 センターコート債券(2,500枚)」「2017-2021 No.1 コート債券(1,000枚)」の2種類の債券があります。例えばこのセンターコート債券を1枚持っていると、2016年から2020年の5年間、ウィンブルドン開催期間中は毎日、センターコートのチケット1枚がもらえます。

f:id:k1_s:20180707165226j:plain

写真:リニューアルされたNo. 1コート外の大スクリーン 

では、全日程のセンターコートチケット付きの夢の債券、いくらで買えるでしょうか?

「2016-2020 センターコート債券」は、直近だと115,500ポンド(約1,700万円、2018年5月17日)で取引されました。その結果、この債券を買った人は、今後2020年までセンターコートの1座席を確保することに成功しました。

ちなみに、(債券なので)額面50,000ポンド(約750万円)が2020年に返ってくるので安心してください。ということで、2018年から2020年のセンターコート1席(大会13日間/年×3年=39日間)の価値はだいたい1,000万円ということになります。1日あたり約25万円です。

さて、1,700万円払ってこの債券を買った人は、センターコートに大会中毎日通うのでしょうか?よっぽどのテニス好きでない限り、答えは恐らくNoです。使わないチケットをどうするかというと、売りに出すことができます。それを僕たちが買うことができるというわけです。

2018年8月現在、2019年のセンターコートチケットは、2枚で3,000ポンド(約45万円)〜、男子シングルス決勝のある最終日は、2枚で8,430ポンド(約126万円)で販売されてます。これらは以下のリンクから購入することができます。

www.wimbledondebentureholders.com

債券そのものを1,700万円で買うよりはましですが、やはりちょっと高いですよね。次に行きましょう。

f:id:k1_s:20180702172743j:plain

写真:センターコート外観 

Hospitality (ホスピタリティチケット)

公式ホスピタリティプロバイダーが、観戦チケットとVIPエリア(専用レストラン・バーなど)入場チケットをパッケージで販売しています。公式プロバイダーは、Keith Prowse と Sportworld です。

f:id:k1_s:20180818233159p:plain

写真:ホスピタリティ一例(Keith Prowseホームページより)

パッケージ価格は、先に取り上げた債券保持者向けチケットより、ホスピタリティー部分があるため2~3割くらい高いです。センターコートで1枚25万円~90万円という感じです。

JTBやHISが販売しているのは、恐らくこの公式ホスピタリティプロバイダーのチケットなので、マージンが上乗せされてさらに高くなります。ホスピタリティチケットは公式プロバイダーから直接購入したいところです。

ここまでセンターコートの話しかしてませんが、No. 1コートについてはだいたいセンターコートの5割~7割の値段で考えれば大丈夫です。

以上、「お高い前売り券」2種類について見てきました。次の記事では、「定価の前売り券」を取り上げます。

www.chillaxlab.com