2018年7月7日(土)朝4時半、ウィンブルドンの当日券を求めて並ぶ行列、The Queue(列という意味)に到着。場所はウィンブルドンパーク、テニス会場の向かいの公園だ。順番は2590番、入場には問題のない番号だ。この日のロンドンの日の出時刻は4時52分、到着時はかなり明るくなっていたが、若干肌寒い。
6時半ごろの写真、右側に少し見えるテントは前日夜からの宿泊組の最後尾、左大部分は当日到着組。6時ごろからテントの片付けが始まる。当たり前だけど、基本みんな楽しそう。K7というのは列の番号で、K1からK10まである。
8時ごろから列が動き始め、のろのろとウィンブルドンパークからゴルフ場を通り、テニス会場へと移動する。
10時半、当日券売り場に到着し、チケットを購入していよいよ入場。ちなみに10時半というのは各コートへのアクセスが解禁される時刻。
2590番の順番ではショーコート(センター、No. 1、No. 2)のチケットは手に入らず、ここで買ったのはグラウンドチケット(No. 3コート以降の試合が観れる)。錦織戦@No. 1コート観戦のためには、後述のリセールチケット販売でもうひと頑張りが必要。
グランドチケット、25ポンド(約3600円)。
さて、我々が真っ先に向かったのはお土産が売っているショップ。実は今年のウィンブルドンには初日にも来ていて、その時に買ったマグカップが割れていたので交換しなければならなかったのだ。
無事に交換してお土産も買い足すと、次に向かったのはNo.1 コート脇に今年新しくできた休憩所。いきなり昼ご飯(サンドウィッチ+イチゴ)で栄養補給。ウィンブルドンといえばイチゴなんで。綺麗な写真を撮り忘れたため最後の一個。
既にかなり暑く、朝早くから並んで疲れていたので休んで体力を温存。ジュニアの試合は始まっていたがそこは諦めた。この日は長丁場になったのでこの判断は正しかった。
12時ごろ、リセールチケット売り場へ。ウィンブルドンでは既に帰った人のチケットが15時から再販売される。このシステムのため、帰る時に出口でチケットをスキャンするのだ。
もう既に100人近く並んでいたので、最後尾へ。スチュワード(係員)に「当分無理だからハイレベルなテニスを観て、17時ごろまた来た方がいいよ」と言われたが自分の経験を信じステイ。結果的に16時にはNo. 1コートのチケットが手に入ったのでこの判断も正しかった。
炎天下の中、だらだらと待つ。この国の人は日傘は持っていない。さしているのは普通の傘である。イギリス人が普通の傘を日傘代わりに使ってしまう、それほど暑かった。
リセールチケット売り場は18番コート脇なので、そこで行われていたシモンvsエブデンを覗き見したり。写真はエブデン。
待つこと4時間、16時頃、No. 1コートのリセールチケットをゲット。リセールチケットは安く、10ポンド(約1450円)。本チケットに比べると随分と簡素な作り笑
冷たい飲み物を買って、大坂なおみvケルバーの試合をヘンマン・ヒル(マレー・マウント)で観戦。No. 1コートの外には大スクリーンがある。
残念ながら負けてしまった。ケルバーのサーブが良く、集中してしっかり大坂なおみの良さを封じていた印象。
しばらくするとスクリーンに「W杯イングランドチーム、勝利おめでとう!ウィンブルドンにいる皆より」との粋なメッセージが出て大歓声が上がる。この日はW杯準々決勝イングランド対スウェーデンが行われていた。
17時、満を持してNo. 1コートに入る。するとすぐにズブレフvグルビスの第2セットをズブレフが取って1-1に。白熱した試合で非常に面白いのだが、長引き過ぎて次に控える錦織戦が他のコートに移されてしまうと笑うに笑えない。4セットで終わってくれ…
観客の声援は半々くらいか、アンダードッグのグルビスが若干多いかという感じ。第3セットを取って2-1とリードしたズブレフを全力応援するも、第4セット終盤でエネルギー切れし、ファイナルはベーグルを焼かれ(つまり、0-6で)、なんとズブレフ敗戦。
小休止して外へ。ヘンマン・ヒルは地元のエドモンドvジョコビッチの試合をスクリーンで見る人でいっぱい。
観戦のお供はピムス。イギリスの夏といえばこれ。関係ないけど、環境に配慮した紙ストロー、最近かなり増えてきた。これもそう。
錦織戦開始は19時半。まだまだ明るいがこの日の日没時刻である21時17分に向かってだんだん暗くなってゆく。果たして試合は終わるかとハラハラしながら応援していると、錦織が素晴らしいテニスで第1セット先取。フェデラーもびっくりのわずか16分笑
第2セットタイブレーク、20時半くらいの写真。このセット取れたのは大きかった。まだ全然明るいけど、あと1セットが限界だろう。
第3セットはキリオスのサービスゲームではノーチャンスが続いていたが、自分のサービスゲームもしっかりキープし迎えた第10ゲーム、サーブをことごとく返し、0-40のトリプルマッチポイントのチャンス。これは逃したが諦めず、4度目のマッチポイントで決めた!
Into the fourth round of #Wimbledon for the third time...@keinishikori stars on No.1 Court, beating Nick Kyrgios 6-1, 7-6(3), 6-4 pic.twitter.com/Glv8JrlL7c
— Wimbledon (@Wimbledon) July 7, 2018
観客は7対3くらいで錦織寄りだったように感じる。
帰り際、ちょうど日没の時刻の写真。まだこのくらいは明るい。
本人曰く芝サーフェスでの生涯最高の試合、生観戦できて良かった。
錦織戦については、幸いな事にこれまでも名勝負を生観戦してきた(デビス杯マレー戦、ATP Finalsフェデラー戦、マレー戦)が、全部負けていた。勿論勝ち試合も見てきたが、調子が良くないが地力で上回り勝つ試合が多かった。今回は強い相手に会心のテニスで勝つというもので、端的に言って最高だった。
— k1_s (@k1_s) July 8, 2018
p.s. これまで数年のノウハウを詰め込んだ、ウィンブルドン・チケット取り方まとめシリーズ(全5回)もどうぞ!