チラックス研究所

チラックスを目指すブログ。ウィンブルドン、ランニング、外から見た日本、海外生活、書評などについて。

アシックス・ランニングラボ東京で走力能力測定をやってきた

年末にアシックス・ランニングラボでランニングの能力測定をやってきました。ランニングラボは、アシックスストアの銀座、原宿、大阪に併設されていて、ランニング能力を総合的に測定してもらえます。事前予約制で、公式ページから予約します。

お値段は21,000円と張りますが、2時間半かけて以下の項目を測定します。トップアスリートになったような気分になれます。実際、トップアスリート向けの能力測定を一般の人でも受けられるようにしたのがこのサービスです。

良心的なのが、代金は当日支払いなので、体調等でやむを得ない場合は当日までキャンセル料なしでのキャンセルが可能です。もちろんむやみにキャンセルするのはやめましょう。

体組成測定

まず体の筋肉量と脂肪量を、タニタのちょっと良い体組成計(以下の写真の左のもの)で測定します。僕はまぁ標準体型で、上半身の筋肉が若干少ない感じでした。体脂肪率が17.8%でしたが、男性ランナーの理想は13%らしいのでもう少し絞る必要がありそう。

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筋力測定

次は太ももの筋力測定です。脚を伸ばす力と曲げる力を、上の写真の右にある椅子のような機械で測定します。左右別々にやります。下半身の筋力は結構あるみたいで、10段階評価の10と9でした。

下肢アライメント測定

骨の配列や、関節の柔軟性を測定します。概ね問題なさそうでしたが、股関節の内旋方向が硬いみたいです。股関節の内旋方向が硬いと、太ももをつけて両足を開く、いわゆる女の子がぺったんこと座る時の座り方がし辛いということです。確かにほとんど経験のない姿勢です。これからは積極的に女の子座りをして改善していきたいです。

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足型測定

三次元足型測定器を使って足型を測定します。こんな感じで結果が出ます。足囲がやや細めで、左足が右足より1cm長いという結果でした。

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ランニングフォーム・全身持久力測定

ランニングラボのメインは、この全身持久力測定だと思います。足型測定などは頑張れば自分たちでできますが、全身持久力測定はランニング中の酸素摂取量などを測定するので、専門的な設備がないとできないからです。

装置と繋がったマスクをつけてトレッドミル(ランニングマシーン)上を走ります。同時にカメラでランニングフォームも前後上横から撮影してもらうので、後でDVDでもらえます。測定中の写真がこちらです。

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ペースは楽なスピードから始まって、1分ごとに上がっていきます。だいたい15分くらい走ります。限界に達したら途中でストップもかけられます。

ランニングフォームとしては、ももの引き上げと腕の振りが不十分だということがわかりました。また、だいたい予想はついてましたが、走りのタイプはストライド型ではなくピッチ型でした。

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測定結果をもとに、自分のATペースとRCTペースを教えてもらえます。

ATとはAnaerobic Thresholdの略で、無酸素性作業閾値と訳されます。有酸素運動から無酸素運動に切り替わる閾値で、理論的にはこのペースならエネルギーが尽きない限りいつまでも走り続けられます。僕のATペースは5分13秒/kmとの結果でしたが、現時点ではこのペースだと10kmそこそこしか持たない気がします。

RCTとはRespiratory Compensation Thresholdの略で、きついと感じだす点です。これは4分36秒/kmという結果でした。正直このペースではほとんど走ったことがないのでよくわかりませんが、20分〜40分はいけるようなペースらしいです。

結果は後できれいなPDFファイルを送ってもらえますが、測定当日にもホワイトボードを使って説明してもらえます。

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測定の日に「ランニングの科学」という小冊子(非売品)をもらえます。測定の背景理論などが解説されていてなかなかの優れものです。

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ランニング能力測定時にもらえる小冊子「ランニングの科学」の表紙

感想

やってみてよかったです。ランニングをしてるとレースや練習でタイムはわかるのですが、タイム以外に客観的にわかることが少ないので、今後のトレーニングを考える上でとても参考になりました。

ATペースなどは普段はわからないので特に測定できてよかったですし、しかも思ったよりも速かったので、理論的にもまだまだいけるんだなとモチベーションアップにつながりました。腕の振りの小ささについても自分では気づいてなかったポイントでした。

一度全てを測定した後は、全身持久力測定のみだと8,000円でできるので、例えば1年に1回やってみてトレーニング効果を確認する、などもありかと思います。