家を買いたくなった時に読むべき本として定評のあるこの本を読んでみました。
「必ずしも不動産を買うことをすすめてはいない」と書いてあるだけあり、煽るような部分は少なく(ただし、高齢の親に家があってよかった、等の多少の”家があってよかった”エピソードは出てきます)、冷静に読めると思います。
ちょうどよい量でサクッと読めるので、初めの一冊にはおすすめです。一方、本当に家を買おうと思っている場合、その後自分でいろいろ調べる必要はあります。
覚えておきたい部分をまとめておきます。
周辺調査に必要な二種類の地図
- ゼンリンの住宅地図
- 一万分の一の縮尺地図
業界のプロは必ずこの二つの地図を持参するとのこと。特に重要なのがゼンリンの住宅地図。
この本を読んだ後に、実際にゼンリンの住宅地図を図書館で見てきました。
さすが地図専門のゼンリンが人力で調査しているだけあり、マンションの居住者名まで載ってます。自分の名前も載ってました(笑)ポストに名前が出ている部屋だけ載っていたので、調査に来ているのでしょう。
聞き込み調査をする
住むことになるかもしれない場所の周辺環境を本気で調べるためには、近所の人に話を聞くことも必要でしょう。
登記簿謄本
甲区と乙区があり、乙区には住宅ローン情報も記載されているとのこと。中古物件を買うときは、探偵になったつもりで物件を調査!
需要は減る一方
日本の場合、これから人口が減るので住宅需要は減っていく、すなわち価格も下がっていく、だから冷静に、という主張。
最近の都内の不動産価格の高騰を見ていると、本当かよ…と思う部分もありますが、人口動態が経済と直結しているのは事実なので、住みたい自治体の今後の人口予想の資料なども参考にする必要はあると思います。
住宅ローン減税
この手の本には必ず住宅ローン減税の話が書いてあり、当時はローン残高の1%が税額控除(今は0.7%)となります。
減税はあるとは言え、金利負担やローンを組む時の手数料(借入額に比例)は大きいので、キャッシュフローを真面目にエクセル等で計算するのが大切かなと思います。
35年ローンを組んで繰り上げ返済していく、というのが王道なのでしょうが、しっかり考えたいところです。