チラックス研究所

チラックスを目指すブログ。ウィンブルドン、ランニング、外から見た日本、書評などについて。

日本企業の働かない高給おじさんは、永久に不滅です

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ツイッターでこんなツイートを見つけた。

 

この一つ前のツイートはリツイートが多かったが、今は削除されている。日本の大企業にしがみついているおじさんがいる、というような内容だったかと思う。

一連のツイートを見て考えさせられる部分があったので、ここに書いてみる。

年功序列の考え方をやめたいが…

上の引用したツイートには「55歳すぎて課長にもなれず、部下からなめられ…ってつらいと思う」とあるけど、僕はこの空気を日本からなくしたいと思っている。

年齢が上だからそれなりの地位にいなければならない、というのは年功序列の考え方だ。

この考え方に基づくと、いい歳した平社員はダメ人間みたいに扱われるため、みんな常に上を目指さなくてはいけなくて、なんか苦しいギスギスした社会になってしまう。

海外だと、自分の仕事と待遇には満足していて、特に役職は上にならなくてもよいと思っている善良なおじさん・おばさんがたくさんいて、自分より若いマネージャーの元で普通に働いている。

もちろん、お互いに陰口を言い合ったりせず、関係は良好。年功序列の考え方がないからだと思う。

常に上を目指す働き方は、合う人には合うからやれば良いが、別にみんなそうじゃなくても良い。

多様な働き方・生き方を認め、お互いハッピーであれば、それで良いんじゃないだろうか?

年功序列を前提とする雇用システムを変えないといけない

ただし、日本企業でこうなるためには、ジョブ型雇用およびその実現のための解雇規制緩和も必要で、結構ハードルが高い。

当たり前だが、前述の海外の平社員で善良なおじさん・おばさんは、若いマネージャーより給料が安い。しかし、仕事の責任と報酬がマッチしているから、不満は生まれない。

日本の場合、今のままだと、「大した仕事をしないで給料だけ高いおじさん」が温存されてしまう可能性が高い。

若い人目線だと、自分のが仕事をしているのに、できないおじさん上司のが給料が高い、ということになり、当然不満が生じる。

ただし、これは「大した仕事をしないで給料だけ高いおじさん」が悪いんじゃなくて(できるなら誰だってそうしたいので)、そういうおじさんがぬくぬくと温存される制度が悪いのだ。

問題は、仕事の責任と報酬がマッチしない場合に、自然と調整されていくシステムになっていないことだ。

本来なら、給料が高いのに相応の仕事をしない人というのは淘汰されるはず(そもそも採用されないはず)だが、そうなっていない。

そしておじさん自身には、今の制度を変えるインセンティブはない。

現状を変えたくない人は、たくさんいる

おじさんとしては、仕事は楽、給料は良い、部下には偉そうにできる、三拍子そろっているので、今の状況を変える必要が全くない。

多少SNSで悪口を書かれるかもしれないが、そもそもそんなもの見ないし、金を奪い取られるわけでも、殺されるわけでもない。そんなことより、住宅ローンを背負ってるし、子供の教育費はかかる。全然このままでOKなのだ。

状況を改善するためには、できる人がこういうおじさんを見限って、どんどん転職するなりして、さすがにこの状況やばいよ、と会社に気づかせなくてはいけない。

しかし、恐らく一部では転職や伝統的日本企業回避の流れがあるだろうが、まだ社会の大きな流れにはなっていない。大学生は競って日系大企業にエントリーシートを出している。

なんだかんだで日本の大企業、今はまだ総合的な待遇が比較的良いのかもしれない。そういう大企業は下手に既得権益を握っているので給料が高く、転職すると給料が下がるなどで、なかなか動けない。

実際に、既得権益業界のある会社で働いている頭の切れる人が、「クソみたいな仕事だけど、給料が良いので今は辞められない」と言っていたのを聞いたことがある。

一方で、日本人が真面目、というかよくわからないのは、既得権益を持っていて普通にやってれば儲かるはずの会社で、なぜか残業が常態化していたり、ひどいときには過労死するまで働かされたりしてしまう所だ。

うまい具合に出世して、部長レベルで年収2000万でも、夏休みがお盆の時期に一週間しかない、というのは、果たして幸せなのかなと思ったりもする。大きなお世話かもしれないが。

ちょっと話がそれてしまったので、簡単にまとめると、

  • 年功序列の考え方はやめたいよね
  • そのためには、年功序列型の雇用システムをなくすことが必要
  • でも、既得権益層がたくさんいるので、たぶんなかなかなくならない

ということかな。